こんにちは、おつまみ(@otsumami082)です。
私は都心在住であり、バイクや車を持っていません。ゆえにキャンプに行く際は、バックパックスタイルにならざるを得ないんですよね。
当然、オートキャンプやバイクツーリングに比べると格段に荷物が制限が制限されるわけです。
刃物ひとつとってもいろいろな種類を持っていきたいわけですよ、本当は。
キャンプには【料理する・木を削る・薪を割る】などのアクティビティがあり、それぞれに適した大きさや形状のナイフというのが存在します。
例えば
しかし、バックパックキャンプでこれらすべてを持ち歩くのは辛いです、正直。
できれば汎用性の高い、オールインワン的な1本が欲しいのです。
そこで私が目をつけた刃物がこちら!
KA-BAR(ケイバー)社の【BK2 ベッカー コンパニオン】という巨大ナイフです。
今回はこの【BK2 ベッカー コンパニオン】を検証してみました。
検証内容は
- フェザースティック作成
- バット(柄尻)でペグ打ち
- アルミ缶を切る
- 野菜を切る
- ケヤキ(超硬い)の薪割り
です。
結論から言うとめちゃくちゃおすすめなナイフです!
荷物を減らしたいキャンパーの皆さん、ぜひ最後まで読み進めてくださいね(^^)
注意
もくじ
BK2 ベッカー コンパニオンってどんなナイフなのか
一言でいうと、どデカくて重いです。
BK2 ベッカー コンパニオンのスペック
ブレード:約13.3cm(約6.6mm)
■全長:約26.8cm
■ブレードマテリアル:1095 CRO-VAN flat ground steel
■ブレードハードネス:HRC56-58
■ハンドルマテリアル:Zytel
■シースマテリアル:(polyester
■ウエイト:約415g
Knife Made in USA【出典】:https://knifeshop.jp/SHOP/KA-BK2.html
ブレードがお尻側まで貫通しているフルタング構造。薪割りなどの大きな衝撃への耐性は最強レベルといえます。
グラインド(刃の形状)はフラットグラインド。耐久性と研ぎやすさのバランスが良い形です。
ブレードの鋼材は『1095 CRO-VAN』。アメリカでポピュラーな1095鋼材をBK2のメーカーであるKA-BAR社が独自に改良し、切れ味・耐摩耗性・靭性(粘り)をアップした仕様となっています。炭素鋼の宿命であるサビやすさをパウダーコーティングでカバーしておりますね。
私の手のサイズに合っているようで、握った感じは良好。(私の体格:185cm/70kg。日本人としては大柄)
ナイロン樹脂のハンドルは滑りやすく、若干不安がありますかね。(´・ω・)
BK2の刃厚は約6.6mm。
一方、モーラナイフHeavyDutyの刃厚は3.2mm。(これでも針葉樹の薪割りくらいなら十分に活躍してくれます)
BK2が「beast(野獣)」と呼ばれる所以ですね。
表面のパウダーコーティングがかなり分厚くてザラザラしていますね。この質感のせいで、バトニング時の木くずや調理時の汚れが落ちづらく使いづらいとの声があります。
バット(柄尻)が平らで分厚いので、釘打ちやペグ打ちにも使えます。
BK2のシース(鞘)
プラスチック製(ハンドルと同じナイロン?)のシースです。ナイフを収納するとかなりきつくロックされるので、出し入れはスムーズとは言えません。(個人的にはそこまで問題ないですが)
様々な箇所にループやヒモを通せる部分があります。カスタム次第で、携帯の仕方が自由自在。
フェザースティックを作ってみる
広葉樹の薪割りもこなす、どでかいナイフですが、フェザースティックくらい作れないと汎用性のあるナイフとは言えません。
とりあえず、家にあった割り箸でフェザーを作ってみましょう。
ちなみに、箱出しの状態(研いでいない)です。
押し込まなくても、ナイフの重みで自然と削れるような感覚…悪くない、というより、かなり良いですね(*^^*)
メタルマッチで着火するには十分な薄さになりました。
BK2で作ったフェザースティックにメタルマッチで着火してみた
メタルマッチと言えば、ナイフの背で「シュッ」と擦るのがカッコいい。BK2でやってみましょう。
まったく火花が出ず(^q^)
コーティングされているから当然ですね。おとなしくストライカー使いましょう。
ガリガリとマグネシウム粉末を出す必要などない!
漢らしく、いきなりストライク!!
3〜4回立て続けにストライクすると…
簡単に着火しました(^^)
結論:BK2でも良質なフェザースティックは作れます。
アルミ缶を切ってみる
なんとなく家にあったアルミ缶を八つ裂きにしたい気分だったのでやってみました。(危険思考の持ち主)
サクッとポイント(先端部)が入りました。
お次は真っ二つにしていきます。
突き刺してからナイフを前後させると、サクサク切れていきます。
アルミの切り口と擦れて、スパイン(背の部分)のコーティングが剥がれてしまいました(^q^)
まぁ、ラフに使う予定なので問題ありませんが。
ペグを打ってみる
足裏で刺すのは厳しいくらいの硬さの地面に30cmのペグを打ち込んでみます。
ナイフのバット(柄尻)で打つべし!打つべし!!
しっかり打ち込めました。
さすがにコーティングはズタボロです。
結論:ハンマーの代用品になります。
野菜を切ってみる
ちょうど冷蔵庫にアボカドと小ネギがあったので、この子達でBK2の実力を試してみましょう。
まずはアボカドから。
皮を切っていきます…が、刃が入っていきません。
ならば突き刺すまで!
一度刃が入れば簡単。そこからナイフをぐるっと一周させ…
はい。パカッといきました!
お次は種取りです。
包丁と違ってナイフには「あご」が無いので、種取りが少し厄介です。ここも突き刺しで攻略しましょう。
いけました。アボガドはこれにて完了。
お次は小ねぎです。
予想に反して気持ち良いくらいザクザク切れます。
断面もキレイ(*^^*)
結論:アウトドアの調理用としては十分使える!
薪割り
薪割りに使う木材は、家具やお寺造りなどに利用されている『ケヤキ』です。
木材の強度を『非常に硬い』『硬い』『やや硬い』『並』『やや軟らかい』『やわらかい』の6段階でカテゴリ分けしているサイト木材博物館様によると、ケヤキは最上位グレードの『非常に硬い』となります。
そしてなにより驚きなのが、そのお値段。
手のひら大サイズの木材ですら1320円します。
この高級木材での検証。いろいろな意味でとってもハードですね!!(半ばヤケクソ)
バトニング用の棍棒として『故障した電動空気入れ』を使っていきます。
こいつでナイフの背を打つべし!打つべし!
とりあえず10回ほどバトニングしてみました。
まったく割れる気配がありません(´・ω・`)
100回ほど叩いたら亀裂が見えてきました!
時折、木材を180度水平回転させて、反対側の角にダメージを与えていきます。
そしてついに…
割れました!バトニング回数は優に300回は超えていたかと思います。(夢中だったので、実際の回数は把握しておりません)
薪割り後のBK2のコンディション
さて、BK2の様子を観てみましょう。
パウダーコーティングに木材のかすが付着していますが、コーティングが剥がれる気配はありません。
チップ(刃の欠け)や「めくれ」もありません。(あくまで目視ですが)
そのかわりに…
バトニング材として使用していた『故障した電動空気入れ』の液晶が衝撃でぐちゃぐちゃ、細かな部品も飛散するという事態に。
結論:ケヤキを薪割りしても傷つかない。頑丈さは最強レベル!!
まとめ
今回検証してみた結果です。
- フェザースティック作成 → 作りやすい
- バット(柄尻)でペグ打ち → ハンマーの代用品として十分!
- アルミ缶を切る → サクサク!
- 調理用 → 十分な性能(しかし使いやすいとは言えない)
- ケヤキの薪割り → 超硬いとされる木材を刃こぼれなく割れた。超優秀!!
結論:KA-BAR(ケイバー)【BK2 ベッカー コンパニオン】は優秀な万能ナイフだった
今回の検証で、まさにオールインワン的な性能を誇ることが実証できたかと思います。
KA-BAR(ケイバー)社の【BK2 ベッカー コンパニオン】自体はとても重たいナイフですが、様々な役割を果たせる万能ナイフなので、結果として荷物を減らせます。
ハードなキャンプを想定している人から、軽量化を図りたいバックパッカーまで幅広い層におすすめしたいナイフです。
それでは良きキャンプライフを〜(*^^*)
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